四代目春風亭柳好

随分前に買った落語のCDが車に積んである。時々それを聞きながら運転するのだが不思議なもので落語は何度聞いてもあまり飽きるということがない。これは高座(=ライブ)でも同じらしく、かつては名人が登場すると客席の方から話をリクエストするといったことがあったそうだ。噺家の方も出し物のリクエストが割れるとまるっきり違う話をするといった気遣いをしたいい時代の話である。僕は四代目春風亭柳好の語り口が好きで今朝もそのCDを聞きながら通勤した。題目は「つき馬」と「牛誉め」である。2題ともバカを扱っているのだが、柳好独特の静かでゆったりとした口調は聞いていてほんわかとしてくる。優しさが感じられるのだ。