2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

慶次郎縁側日記 「峠」評

慶次郎縁側日記を読み始めてかれこれなるが、発表順に読んでゐたつもりがさうではなかつたらしい。今は「峠」を読んでゐるのだが、ここにきて今までの北原亜以子評が少し変化した。絶賛して憚らなかつたのだが、「峠」についてはいささかいけない。他の本は…

不思議な国の・・・

以前このブログで「生きるために食べるのか、食べるために生きるのか」といつた内容の事を書いた。大概の人は朝、昼、晩と一日三回食べる。それが生きてゐる限り延々と続く。昼ご飯は何を食べやうか、とか晩ご飯は何にしやうか、といつた話はよくあるが、朝…

川越市 蓮馨寺の猫

リタイアした男達に告ぐ

世の中に男と女がある。僕自身男の末席を汚す身ではあるが、最近末席よりも2,3段は上座へ自分自身を置いてもいいのではないか、と思つてゐる。といふのは末席にあつた僕から見ても更に劣るやうな男共がとかく目に付くからである。一体だういつた人種の男な…

どれも同じ顔

中学生の頃、新聞配達のアルバイトをしてゐた。そこにOさんとSさんがゐた。SさんはヤマハのTX-650に乗り、Oさんはスズキのハスラー400が愛車だつた。後にOさんはハスラーを所有したままTX-650を買つた。僕は特にOさんに可愛がられた。夕刊の無い日曜日には配…

お登世

相変はらず北原亜以子の「慶次郎縁側日記」シリーズを読み続けてゐる。先月古本屋からどつさりと買い入れたのだが、それも残り少なくなつてきた。小説を読むといふことは頭の中で映像化することでもあるのだが、北原氏の作品はその作業が特に楽しい。巻末の…

餅屋を殺すな!

α9で撮つたハナミズキの四つ切が上がつてきた。予定よりも一日遅い仕上がりだつた。勿論その旨の連絡は貰つてゐた。遅れた理由はラボの人がだうしても色に不満が残ると言つてプリントをやり直した為である。頭が下がるプロの仕事である。流石に上がってきた…

フイルム讃歌

先日、近所のお宅に咲くハナミズキを写真に撮らせてもらつた。庭に小さな鯉幟のある家だつた。お孫さんのためかと思つたら飼い犬用だと言ふ。撮影の邪魔になつてはとわざわざその鯉幟を退けてくれるやうな親切な人だつた。ミノルタのα9にアグファのカラーフ…

YAMAHA TY125

きつと買ふことはないのだらうが、最近またオートバイが欲しいと思つてゐる。それも最新のバイクではなく所謂旧車といふやつだ。昔気になつてゐたが買わなかつたバイクがある。それはヤマハのTYといふトレイル・バイク。カラーリングは白地に赤と白地に黄があ…

枇杷

八百屋さんの店頭に枇杷が並んだ。走りなのでまだ少し値は張るが初物を頂くといふのは妙に豊かな気分になる。親の庇護の元にあつた頃にはあれが食べたい、これが食べたいと我儘を言つても通らない。出されたものを兄弟で分けて食べるしかない。自分で稼ぐや…

ICレコーダー

あまり使ふ機会はないのだが、僕はいつもICレコーダーを持ち歩いてゐる。急に何かをメモする必要がある時にはペンと紙を出して記録するよりも当然早い。文字を焦つて書けば字は汚くなり、ともすれば後に自分が何を書いたのか判らなくなる場合もある。得た情…

筍の季節である。先月実家から送られてきた今年の第一弾は煮て若布と合えて食した。仕事場の近くの寿司やで焼き筍を出されたことがある。皮がついたまま縦半分に切り、表面に賽の目の細工をし、そこに醤油をつけて焼く。筍本来の味が口の中で広がる食べ方で…

こどもの日

検察が不起訴とした事案に検察審査会は起訴相当と判断した。言わずもがなの与党幹事長の件である。法律の専門家が下した判断をひつくり返す法的根拠がどのやうなものか。。党の事実上のトツプを裁けるのか否か。非常に興味のあるところではある。長きにわた…

化粧

柳亭痴楽の落語「ラブレター」の枕に若い男女の有利な点、不利な点といふのがある。女性の有利な点は「声」だと言ふ。ウグイスが味醂を舐めたやうな声、と実に巧い表現をした。では不利な点は何か。「化粧」だと言ふ。男性は朝仕事に行くぎりぎりの時間まで…