冷静であるかどうか

昨年広島6区からそれまで少なくとも政治の表舞台に立ったことのない人が与党の刺客として衆院選に立候補した。結果は対立候補に破れ返り討ちにあった格好となった。年が明けて
その刺客が今刑事事件の容疑者として検察に身柄を拘束されている。広島6区で彼を応援した人たちはショックを隠せないとの談話が新聞に載っていた。問題はショックを隠せないという感情である。タレントや有名なエコノミスト、学者などを候補者として擁立するのは与野党の戦略であるが、よもや本気で彼らに何かを期待して投票したとは考えたくはない。
まだ選挙をお祭りや行事として軽いノリやらお遊び感覚で投票したというほうが=これはこれで問題ではあるが=救いがある。然し現実は本気で彼らに何か政治的な手腕なり、正義なりを期待しているようである。プロの政治家にそれらのことが期待出来ないから一般人にというのはあまりに短絡的である。我々有権者は上辺の人気や耳に涼しい言葉にはもっと冷静にならなければならない。