アリガトウが少なくなりスミマセンが多くなり・・・

Elmar52006-05-29

イメージして下さい。スーパーのレジの前。あなたの先には何人か並んで順番を待っています。前の人がバックからハンカチを落としました。あなたはそれを拾って「落としましたよ」と言葉をかけて渡してあげました。するとハンカチの持ち主は「あら、すいません」と言ってそれを受け取りました。よくある日常の光景です。何も違和感を覚えません。でもひょっとしたら10年前、20年前、30年前には違っていたような気がしませんか?「あら、すいません」が「ありがとうございます」だったような気がしませんか?スミマセンと言う言葉は相手の労をねぎらったり、自分の非を認めたりする時に使うのが本来のような気がします。ところが、この言葉、便利故に使われ過ぎてどんどん意味の希薄なものになってきているような気がします。労をねぎらうなどという意味はほとんど無くなり、とりあえず言っておこうくらいの位置までその身を落としたように思います。そう考えるようになってからは私は努めてアリガトウとスミマセンを使い分けるようにしています。