富士山  

『四季の杜・おしの公園 岡田紅陽写真美術館』で2月9日まで飯島志津夫 追悼写真展「富士山」が開催されている。氏は富士山を撮るために山梨県に移り住み四季の富士山を撮り続けた写真家だ。富士山は人気のテーマで写真をやる者ならば誰もが一度は撮りたいと考える。だが富士山はなかなか手強い。天気や時間、雲のあり方など人間の力の到底及ばない要素が大きい。僕は忍野八海桂川から撮ろうと試みたことがある。晴れていて富士山もくっきり見えていたのだが、現地に着くまでの間に天気が変わった。着いた時には靄がかかり写真を撮る気も失せてしまった。遠方から物見遊山な気分で行って撮れるほど気安い被写体ではないと痛感した。せめて富士山写真の深みにはまるスタートラインくらいまでには辿り着きたいとは思うものの未だに拒絶されてばかり。★『四季の杜・おしの公園 岡田紅陽写真美術館』は 山梨県南都留郡忍野村忍草2838−1 電話:0555−84−3222 飯島志津夫 追悼写真展に限り入場無料