檸檬

文具、書籍の丸善から万年筆が売り出されるようだ。丸善140周年を記念しての限定品らしい。「檸檬」というネームでボディはレモンイエロー。何故、レモンなのかというと作家、梶井基次郎の代表作「檸檬」に因んでとの事。檸檬は京都の丸善が舞台となった小品である。主人公が寺町で檸檬を買い求め、それを持って丸善に行く。そして本棚に買った檸檬を置いて帰るというもので、丸善の本棚に爆弾を置いたような気持ちと結んでいる。残念なことにその京都丸善は今はもうない。檸檬を買ったとされる八百卯も今年の1月に閉店している。万年筆というと僕は真っ先に亡くなった恩師を思い出す。以前にも書いたのだが、何事にもこだわりのある人でボールペンを嫌いパーカーの万年筆を愛用していた。僕もモンブランとクロスの万年筆を持っているが手書きでものを書くという行為が少なくなってしまった今ではあまり出番がない。 今日で6月も終わり。平成21年の折り返しとなる。明日から7月。早いもので恩師の7回忌になる。