前橋中古カメラ市

群馬県前橋市の中古カメラ市に行ってきた。2万点以上の出品物とのことで人出も多く、今回も盛況を極めたようだ。僕がこの市に行くようになってから10年程度である。それでも行き始めた頃に比べると随分と様変わりした。まず全体的に相場が高くなった。以前は安い金額で掘り出し物を見つけることが出来た。オリンパス・ペンの片耳などがジャンクの山の中から出てきたりして偶然の出会いを楽しめた。それが世のクラカメブームとともに相場が上がってしまった。現状出品、ノークレーム、ノーリターンのジャンク・コーナーに出しておきながらこの値段はないだろう、というものばかりになった。1ヶ月の保障がつく完動品コーナーでもやはり相場が高い。一般の中古カメラを扱っている店の方がはるかに安く買うことが出来そうだ。こんな中で値段が変わらない、或いは少し安くなったと思えるのはライカやハッセルである。元々が高いせいか値段も上げにくいのだろう。割安感があった。沢山のカメラと人いきれで眩暈を感じながら僕はたった一台ジャンクの山からリコーのコンパクトカメラを買って帰った。電池を入れてみたがやはりジャンク品であった。