オリンパス 新旧2台体制

オリンパスは面白いメーカーである。1970年代に小型、軽量の代名詞となった名機OM-1という一眼レフを世に出し、それまで重い、大きいというカメラの常識を覆した。ただ単に小さく、軽くしたというだけでなく、本格的な一眼レフとしての機能を支える数多くのアクセサリーも提供するといった徹底ぶりだった。「マクロから宇宙まで」というコピーは決して大袈裟なものではなかった。オリンパスが小型、軽量に拘るのはOM-1に始まったことではないのはご存知の通りで、ハーフ・カメラのPEN、ハーフ一眼のPEN-Fなどの今でも人気がある機種はこのコンセプトの礎となっている。凝り性の人が多いのかレンズ群も同じ50mmでも1.4,1.8(1.2もあったかもしれない)や50mmマクロも2.0と3.5、200mmは4と5というラインナップを揃えている。市場というのは不思議なもので200mmのF4とF5では数が少ないという理由からF5の方が中古相場が高い時期があった。同じ焦点距離で口径が違うレンズを作るO社の伝統?は今でも受け継がれている。現在、デジタル専用レンズは松、竹、梅とランク分けされている。松は防塵、防滴、竹はハイ・グレード、梅はスタンダードといった具合だ。松レンズは梅レンズに比べて重量は大きくなるとはいえ他社のレンズよりは小ぶりで軽い。僕は「大きく、重い」カメラを有難がる古いタイプである。だが、実際持ち出すのに負担の軽いカメラは出動回数が増える。週末には紅葉をOM-1E-620の2台体制で撮りに行こうかと考えている。小型、軽量なオリンパスのカメラは2台持ってもさほど苦にならない。