笑いの待遇


フォクトレンダー・ノクトン50mm1.4、フジS5pro 絞り優先*
うまいことを言うなぁと感心する人が時々いる。中島らも氏の本を読んでいたらそんな人の話があった。赤い服を着た女性に対して「とっても赤が似合いますね。これほど赤の似合う人はあなたの他にポストしかいません」というものだった。言った人と言われた人の関係性は分らないのでこう言われた後この女性が思わず笑ってしまったのか、それとも激怒したのかは分らないが実に面白い発想だと思った。その本の中で笑いの待遇についての記述もあったのだが日本では殊更笑いに対する待遇、評価、報酬が低いとあった。そしてその低さが程度の低い笑いしか生み出さない環境を作っているのではないかというのだ。なるほどこの国は笑いに対して上質なものを育てていこうという気概はないのかもしれない。テレビではお笑い系のタレントばかりが席巻している。だがこれは育むとは違う。テレビタレントは単なる消耗品である。消費されればそれでお終い。虎視眈々と次の商品(タレント)が出番を待っている。