朝青龍問題

ここのところ報道を賑わせてゐた朝青龍と小沢氏問題も昨日で大方の決着が付ひたやふだ。朝青龍切腹し、小沢氏は家臣がお館様を守り抜ゐた格好である。「出る杭は打たれる」といふ言葉があるが、両者とも豪腕で鳴らし、共にヒール役であり、片や角界で、片や与党で突出した実力者であり、目立つ存在であつた。それ故マスコミには格好の標的になる。問題の種を本人が蒔ひたのは間違ひなからふが、毎度アマゾン川に生息するピラニアの如く、ターゲットへの集中攻撃は見聞きしてゐてうんざりする。かの獰猛な魚は対象が骨になるまで食ひ尽くす。第二の人生を歩む元横綱がさふならないことを願ふ。