カタツムリ


あちこちで紫陽花が咲くやうになつた。雨が少ないためか紫陽花の相棒であるカタツムリは見かけない。カタツムリは雌雄同体の生物である。つまり1匹の中に雄と雌が同居してゐる訳である。僕はまだ見た事がないのだが、名画「ニユー・シネマ・パラダイス」の主人公であるトトが大人になつた時の俳優であるジヤツク・ペランが制作した映画でカタツムリの生態を延々と撮り続けたものがあるらしい。カタツムリだけで映画になるのかと心配するのだがそこはさすがに映画製作者である。飽きずにきちんと最後まで見せてくれる作品だといふ。機会があればと思ふのだが未だにそのチャンスに恵まれずにゐる。