歳をとると早起きになるといふのは犬にも当てはまるやうで、我が家の愛犬ノコも毎朝5時には起きる。早い時は日の出とともに目が覚めるらしく4時半といふ時もある。床の上を爪の音をさせながらカチヤカチヤと歩き回り、ドアを開けろと足でドアを引つ掻くのでこちらも一緒に目が覚めてしまふ。仕方なくぼおつとした頭で散歩に連れて行き、帰宅後には牛乳と餌をやる。腹が一杯になつた本人（本犬）は、その後朝寝を決め込むのだからいい気なものである。お陰で僕は毎日昼間の時間帯が眠くなるといふ始末である。ただ悪い事ばかりではない。朝のひんやりとした空気は気持ちのいいものである。まだ人が動き出さずにゐる時間帯にあの凛とした空気を独り占めするのは贅沢なことである。空に向かつて大きく背伸びをし、深呼吸を２，３度する。体の中の酸素が総入れ替へがされたやうな気分になる。この前の週末はこのノリでロード・バイクを駆り出した。今週末は2日連続で敢行する予定である。今度は少し時間をずらしてハミングに寄り、念願のマフインを食するつもりである。
