ぼやき

台風が去つて秋らしくなつた。気温はまだ高いものの空気はからつとして気持ちいい。それにしても今年の夏は暑かつた。気象庁はきつと例年並みだとか例年以下などと発表するのだらうが、体感的には厳しい夏だつた。僕も今年はビールを幾度か飲んだ。普段お酒を飲まないので家に買ひ置きはない。そこで近所の酒屋に走るのだが、ビールや発泡酒の値段さへ知らないからプライスを見て驚く。自販機の缶ジュースよりも安いものが幾種類かある。メーカーが努力して酒税の安いビールに似た商品を開発した。庶民は本当はビールを飲みたいけれど安価な発泡酒に甘んじて一日の憂さを晴らす。国は一時期この商品にもより高い税をかける検討した。財政難と言ふけれど国民が発泡酒を飲むのはそんなに贅沢なことなのかと思ふ。新しい大臣がタバコを700円にするべきといふご高説をぶち上げてゐたが、それも然り。景気も悪く先行き見へず、それでも懸命に生きる庶民から小さな楽しみを奪ふ。いつもの健康のためといふ大義名分である。肺がんばかりが悪者扱ひされるが、一体厚労相のお勧めのがんは何なのか?是非彼女に尋ねてみたい。所詮は少数派のぼやきなのではあるが・・・。