友達とは・・・

Face Bookの利用者の中には100人以上の友達を持つ人もあるらしい。僕はこの【友達】といふ言葉には妙に身構へてしまふのだ。自分の周りを見回してあいつは友達だらうか、この人は友達だらうかと考へてみる。すると彼は月に1度一緒に飲むだけの間柄だし、あの人は友達といふよりも師匠みたいだしなどと思ひ始めると友達とはなんぞやとなつてしまふ。分かりきつた話ではあるが、一年に何回以上会へば友達といふものでもないし、10年以上賀状のやりとりしかしてなくとも友達であることもあるだらう。きつと本人が奴は自分の友達であると思へば友達なのだらうが、僕は神経質なのか、理屈つぽいのか、その辺のところがうまく出来ない。だから100人などといふのを聞くとびつくりしてしまふのだ。100といふ数字は驚嘆すべきだが、僕は羨ましいとは思はない。むしろそんなに沢山だと厄介だなあ、と感じる。僕の中で友達の定義は未だ固定してゐないが、おそらく100人の友達を持つてゐると回答した人よりも厳格なものではないかと思ふ。ならばそれだけの数の他人に対し時間やら何やら自分の持てるものを振り分けることを思ふと気が重くなる。あなたにとつて友達とは何ですか?