昨夜、岩手に住む人と電話で話した。彼は毎年、自分の畑で作つたお米や椎茸を送つてくれる。去年は３・１１による原発事故でせつかく作つた椎茸はすべて出荷停止になつた。今年も近々検査があるさうだが、最悪は原木の廃棄といふこともあると言ふ。生活する上で電気がなければ困る。国民生活を守るために原発再稼動といふのも一理ある。だが、原発によつて国民生活が脅かされ、未だに安全は担保されないどころか原状回復にも至つていない。腹が減れば毒と知りつつも口にするのが人間なのかも知れないが、再稼動の大儀が「あなたのため」「国民のため」といふのはいささか腑に落ちない。御為ごかしの言葉にしか思へないのだ。
