嫁探し

何処から我が家に飛来してきたクワガタ君。嫁を見つけてやらうと近所の雑木林に♀を探しに行つてるのだが毎回空振り。カブトムシとカナブンはどつさり見かけるのだが、クワガタが見つからない。前述のカブト、カナブンは食ひ意地が張つてゐるのか朝でも夜でも見かける。コクワガタなんぞは採集の初歩的な昆虫だとか言はれてゐるのに見つからない。ノコが生きてゐた頃は夏の散歩途中でよく拾つたものだが、探し始めると居ないものである。 虫の集まつてゐる木を見ると気がつくのだが(カナブンは♂♀の区別が付かないので?だが)カブトムシは圧倒的に♀の方が数が多い。♂にとつてハーレムなのか、地獄なのかは知らないが種の保存には雌雄の割合が1:1ではうまくいかないのかも知れない。それとも夏休みに入つた子供達が♂ばかり捕獲して♀が余つてしまつたのだらうか。その習ひで考へると今はカブトムシよりもクワガタの方が人気があつて子供達に捕獲され尽くしてしまつたのか。いずれにしても我が家のクワガタ君の嫁は見つからず、彼は首ならぬ顎を長くして嫁の来る日を待つてゐる。