67年目の夏、2年目の夏

先の大戦に日本が負けて六十七年。思へば戦後二十年も経たないうちに僕はこの世に生を受け今に至る。短期間の復興に世界中が目を瞠つたのも頷けるほどの早さだつた。未曾有の大災害になつた3・11。未だに復興、復旧は進まず、被災地が置き去りにされたまま少し離れた大都市がバブルで賑はつてゐると聞く。何とも歪であり、醜悪な様だ。何もなくなつてしまつた昭和二十年よりも今の時代の方が物資、設備など何だつて豊富にある。一日も早い復興、復旧が遅々として進まないのは理解に苦しむ。