コロンビア−ナ

封切られたばかりの映画「コロンビアーナ」を観た。脚本、製作は僕の好きなリユツク・ベツソン、監督はトランスポーター3 アンリミテツドで組んだオリヴイエ・メガトン。主演はゾーイ・サルダナ(カトレア役)で彼女はアバターのヒロイン、ネイテイリだつたやうだ。(あのメイクでは素顔は分からない)また、パイレーツ・オブ・カリビアン 呪はれた海賊たちにも出演してゐたらしい。ストーリーは1994年のレオンの続編的なもの。リユツク・ベツソンらしく主人公が標的に狙ひを定め、徐々に追ひ詰めていく様子をドライブ感たつぷりに描く。殺し屋といふ荒んだ職業ながらもレオンとマチルダとの家族愛のやうな関係は、この映画の中ではカトレアと叔父、そして叔父の母といふ形で描かれる。また束の間の休息と安堵を与へてくれる画家の恋人も存在する。映画冒頭では隙間なく家が建つコロンビアの町並みが写される。
マフイア同士の対立?から目の前で両親を殺されたカトレアは敵からある物を渡すやうに言はれるがテーブルの下に隠してあつたナイフを的の手に突き刺し逃亡する。走り、家から家に飛び移る様子はまるでサルか岩場に住むヤギ?鹿?を連想させる。(この時はまだカトレアは子役のアマンドラ・ステンバーグ)リユツク・ベツソン、子供にここまでさせるかといふ程のアクシヨン・シーンなのだが、それをしなやかにこなしてしまふのも感心させられる。カトレアはなんとか敵から逃げ切り米国大使館に駆け込む。父親から託されたパスポート(敵の犯罪が記録されたSDカード?)を渡し渡米する。そして保護する女性を欺き一人叔父(殺しの手配し?)の住むシカゴへと行く。叔父と再会するなりいきなりカトレアは殺し屋になりたいと協力をするやうに言ふのだが、叔父は彼女の目の前で往来する車に発砲し、銃とカバンを差し出し彼女にどちらを選ぶか決めさせる。しぶしぶ学校を選ぶカトレア。然し、彼女の復讐心は15年経つても消えることはなかつた・・・。あまり喋りすぎるとネタバレになるので止めておく。僕の採点では10点満点で8.5〜9点。FBIへの身元の割れ方が?だつたり、最後の方の格闘シーン(カンフーみたいな)がトランスポーターのやうで遊びすぎといふ感じがするが概ね楽しめる映画だつた。但し、念願の宿敵の殺し方はドンパチではなくかなり残酷なものなので注意。女性にはお勧め出来ないものなのでデートの映画には選ばない方がベター。