秋の新製品


最近ではデジタル一眼を使ふ機会がめつきり減つた。デジタルは専らコンパクトばかり。フイルムもライカ判は撮る気がせずブローニーだけ。思ひ起こせばデジ一は1年近く使つてない。
随分前には超望遠でカワセミなどを狙つた時期もあつたが、今では望遠を使ふことがなくなり標準から広角の写真ばかりになつた。コンデジでもそれなりの写真になるのだからわざわざ重い、大きいカメラを使ふ必要がない。そんなユーザーが増加してゐるのを反映してなのか、ソニーから35mmフル・サイズコンパクト?レンジファインダー?が出されるやうだ。なんと実売価格は25万前後らしい。焦点距離35mmの単焦点、非レンズ交換式。レンズは勿論ツアイス。フアインダーは非内臓で、オプシオンで光学式?のものが用意されるみたいだ。量販店に並ぶカタログもまだ薄つぺらなものでサンプル画像など載つてゐない。巷ではソニーの業績が芳しくないと聞くが、そんな中、技術屋ソニーの面目躍如となるか楽しみである。そんなソニーとは正反対にペンタツクスを買収したリコーは一眼レフがやりたかつたやうだ。リコーはマニアツクな(言ひ方は良くないがあまり商売にならない。だが、かなり性能のいい!)カメラを作る。コンデジのGR?を僕も所有してゐるが、実にいいカメラなのだが万人受けするものではない。デジタル・ズームは搭載してゐても今の世、高倍率、28−300mmなんてモノグサカメラでなければ沢山の人には買つてもらえない。作つてゐる方もそんなことは承知してるのかごく一部の信者のためのカメラを供給し続けてくれる。天晴れである。聞くところによるとリコーの社長がカメラ好きで自分の願望?を製品に反映させるらしい。こんな情熱を持つた経営者の作るカメラさてさてどんなものを出してくれるのか楽しみである。