伊豆ヶ岳 男坂

 久しぶりの山歩きでした。
 足慣らしのために近くて軽めの山として選んだのは【伊豆ヶ岳】です。登山口から3,40分歩くと男坂と女坂の分岐点に出ます。
 雨が上がつたばかりなので岩肌は滑りやすい状態です。いつも以上に慎重に登ります。以前にも書きましたが、ここから滑落すれば大怪我すること必定です。悪くすれば死にます。ここをトライする人は十分気を付けて下さい。
 この日、この山には多くのハイカーが訪れました。中には最近流行のトレイル・ランニングの方のありました。
 登山者とトレランの人との間でトラブルが起こる話をよく耳にします。
 僕個人の意見としては従来の登山者とトレランの人との共存は難しいと思ひます。元々登山道は歩く為にしか整備されてないものです。そこをスピードに乗つた人が走り抜けるのは危険です。走りたい人は登山道ではなく、林道を使用したらと思ひます。
 どんな世界にもお行儀のいい方、悪い方がいらつしやいます。
 登山者に無用の圧力をかけるランナーもあれば、その逆に他者を気遣ひながら楽しんで走る爽やかなランナーもあります。そんな人にはもつとこちらも歩み寄つて理解を示したいとは思ふのですが。
 話が山の中だから登山者とランナーのトラブルに矮小化されていますが、実は山の中の話ではないと思ふのです。普段僕らが使ふ道路について考えてみて下さい。歩行者よりも自転車、自転車よりも
バイクや車、そして同じ歩行者同士であつても子供や老人よりも若者。スピードを出す人、出せる人は自分よりも遅い人に対して傲慢になつていやしませんか。山と麓で場所は違へど根つこは同じといふ気がします。