雑感

持病があって毎月1度はかかりつけの医院に行っている。もう10年くらいになるだろうか。ここにきて今まで服用していた薬の量では効果が上がらなくなってきたようで、先月から薬の量を増やすことになった。薬は10年前のものとなんら効能は変わらないが、こっちの体が10年古くなっているのだから当然だろう。よく持った方なのかもしれない。ところで、医者に言わせると医療機関を訪れる人の中では私などはまだ若い方に入るらしい。そんなことを言われた時に私はびっくりして「若くないですよ」と言い返してしまった。どうやら医者の言う意味と私の捉えた意味は違ったようである。医者がいうのはまだ元気でいてもらわなくてはならない年齢という意味なのだそうだ。日本人の男性の平均寿命を仮に75歳としたらその歳に到達するまでにはあと何十年か時間がある計算になる。そう考えるとまだ私は若い方に入るらしい。だから投薬もすれば摂生も指導されることになる。医者は例えば80歳の老人には体に悪いからタバコを吸うなとか油っこい食べ物を食べるな、などとは言わないそうである。なんでも好きなものを食べられるのは健康な証拠。少し血圧が気になるようならお薬を出しておきましょう。こんな風な患者とのやりとりになるそうである。元気に死ぬというのも変な言い方だが、病気で長患いして死ぬよりは元気に死ぬ方が良さそうではある。今回日本人の平均寿命が前年を下回ったそうである。