うそ

コムスンが新規事業所申請する際にヘルパーなどの人数を水増しして申請していた。この事が発覚する前には不正な保険請求も問題になった。今朝の情報番組に親会社の会長が出演し、釈明していたがその内容はお粗末そのものだった。中でも特に疑問を感じたのは介護医療部門の赤字についてであった。グループ全体では黒字ではあるが、コムスンそのものは赤字であったということだ。これは本当の話かもしれない。当の会長はそれでも「介護事業は社会的に意義のある仕事であり、利潤が上がらなくとも存続する責任がある云々」の話をしていた。これがじつに嘘っぽく感じるのだ。介護事業が社会的に意義のある仕事であることは疑う余地はない。然し事業であれば適正な利潤はなくてはならないのだ。利潤がなく赤字続きの事業であれば
社会的な意義があろうと社会的なニーズがあろうと続けることが出来ない。続けるためには少なくとも収益と支出のバランスがイーブンでなければならない筈である。彼の言いようでは社会のために身銭を切って事業を展開していることになる。こんなものは偽善以外の何者でもない。もし本心からそういうのであればグループの収益から寄付すれば済むことである。今回の不祥事は赤字に困って不正に請求したという図式ではないだろう。テレビに映った彼は、赤字だろうが黒字だろうが水増し請求をする事業者にしか見えなかった。