今更改めて言うことでもないが同じ事象を扱っても人によっては意見が異なる。簡単な例を挙げれば円錐形のものを見てもある人は円（二次元）三角（二次元）円錐（三次元）と見方が違うだろう。そうなると正解というものが一つでなくなる。それぞれがそれぞれの立場で間違っていないからである。 先日留学生が学校内で銃を乱射し、多数の生徒が亡くなった。一般人が銃を所有することを禁止せよという意見に対し、全米ライフル協会は真逆のことを言う。あの時、誰かが学校内で銃を持っていたら犯人をもっと早いうちに射殺出来た。そうすれば被害者はもっと少なく済んだというのである。銃があるから事件が起こる。これも間違いない事実だと思う。件の協会の意見には賛成しかねるが相手も銃を持っていることが予想出来れば犯人もそう簡単には引き金が引けないだろうというのも一理ある。核保有国の言い分と同じである。話は少し横道にそれるが映画などで見るアメリカの家には日本式の塀や壁がない。芝生が敷き詰められた敷地内に家が建っている。いかにもオープンな感じがする。犯罪の多い国ならば高い塀に囲まれた家の方が安全なような気がするのは私だけだろうか？銃があるから何も塀など要らないのだろうか？日本では銃は一般人は所有してはいけないことになっている。そうすると生垣や塀がないと安心出来ないのかもしれない。日本の自衛隊は専守防衛。いわば日本という家にとっては塀や壁なのだろう。
