遺産

4月1日に暫定税率が切れてガソリンの価格が下がった。僕の住む地域でも1リッターあたり約25円安くなった。与党の言い分の中に「ガソリン価格が下がることにより、ガソリンの消費が増える。これは環境に悪影響を与えることだ」というような意味の発言があった。調べたことはないが、代議士の先生方の中に一体何人の人がハイブリット車に乗っている人がいるのだろうか?公用車は黒塗りの大型セダンでなければならない、というような法律でもあるのだろうか?もしそのような法律があるのだとすればその根拠は何なのだろう?彼らが燃費の悪い大型車に乗り、暫定税率が上乗せされたガソリンをせっせと消費しなければこの国の道路財源は確保出来ないとでもいうのだろうか?僕は比較的便利な地域に住んでいるので道路が未整備の地方のことはよく分からない。だから全く道路が要らないとは言わない。必要な地方もあると思う。然し、道路が良くなって救急車もすぐに駆けつけられるようになったが、受け入れる病院がないという医療過疎の地方もあると聞く。道路が良くなってもバスが通らず、高齢者はいつまでも自家用車を運転しなければどこにも行けないという話も聞く。未来の子供達にツケを残すことは出来ないなどという奇麗事をどこかの偉い人が嘯いていた。この先、もっと高齢化が進めば車に乗る人、車を所有する人も減っていくことだろう。だとしたら今までのような道路を作り続けることが未来の子供達に残す遺産たり得るのだろうか?