言葉狩り

先日の秋葉原の痛ましい事件の後、ネット上での殺人予告の書き込みなどに世の中が敏感になっているのは仕方のないことだとは思う。そのような書き込みはなんら価値のあるものでないし、むしろ悪であるのは議論を待たない。大阪府知事に対して2チャンネルの中で殺すといったような書き込みをした男が検挙された。本人は府知事殺害をどこまで本気で考えていたのかは分からない。実行直前だったのか、あるいは目立ちたいくらいの悪戯だったのか・・・。いずれにしても書いた内容は前述したように愚かなものであろう。本人に反省の機会を与えるのは悪くない。だが一方で人々が自由にものを考え発表する権利に手枷、足枷を付けられるような世の中になりつつあるような心配もある。テレビの報道では当の橋下府知事は強硬なコメントをしていた。僕はその姿に少し違和感を覚えた。今彼は法曹界から引退したのかどうか知らないが、府知事になる前は弁護士を生業にしていた。素人目にもそれは言いすぎだろうと思うくらい言論の自由謳歌した人間が自分のこととなると反対の立場に回るのか?!という思いである。総論賛成、各論反対ということだろうか?言葉狩りにならないように強く希望する。