クライマックス

日本シリーズ出場を目指してパでは西武と日ハムが接戦を繰り広げている。セでは巨人と中日がぶつかる。去年はリーグ優勝を果たした巨人。だがクライマックスでは中日に覇権を奪われたのはご存知のとおり。選手はもちろん、巨人ファンもまるで漫画「巨人の星」の星飛雄馬の炎の目のように今年はリベンジに燃えていることだろう。僕はかれこれ35年くらいスワローズを控えめに応援している。ここのところ(古田が監督になってから現在まで)とんと秋の野球に興味がない。ヤクルトファンであると同時に熱烈なアンチ・巨人なので去年、今年と尚更野球がつまらない。人の心理は面白いもので、自分の贔屓の球団が日本シリーズに出られない、尚且つ嫌いな球団が代表になると相手のリーグのことを知らなくてもそっちを応援したくなる?!嫌いな球団でもリーグの代表だから相手のリーグに優勝旗を渡したくない、だから頑張れ!という大別すると二つのパターンの思考をする。①の場合は、自分を負かした奴だから、いくら同じリーグの代表といえどもここで勝たれたりしたら悔しくって仕方ない。オレが負けたように負けてしまえ!といった心理が働くのだろう。②の場合は、今までは宿敵だったが、こうなればオレの分まで頑張ってきてくれ、といった心理だろうか?どちらの人も野球が好きであることは共通していそうだが、①は少し偏狭かも知れない。いやいや、単に偏狭などと片付けてはいけない。①の心理は負けた自分をいつまでも許せないのだ。だから自分自身も負かした奴も憎い。憎いから応援など出来よう筈もない。正確な数は分からないが、このタイプは○○のファンであると同時に○○の熱烈なアンチであることが多い。単に○○のファンであるだけならば、もし贔屓のチームが最下位でシーズンを終えても比較的穏やかな気持ちで来季を待つ事が出来るのではないだろうか。そして同郷(同じリーグ)の活躍を期待することが出来るだろう。 ①と②では①の方が性格が歪んでいるのは間違いなさそうだが、僕はかなり典型的な①型人間であり、セのクライマックスでは中日が勝ってくれることを大いに期待している。