談笑する壁


僕の住む街の駅が再開発されていることは前に書いた。今まで在った商店街や住宅は取り壊され、ブルーシートやバリケードで覆われた道が続く。そして歩道にはプランターが等間隔で設置されそこには今の季節では考えられない色と種類の花が咲く。この季節にこんな花は咲かない筈。そうすべて造花なのだ。ご丁寧にプランターには土(小石がやたらと入っているところを見るとどうも解体した現場の残土らしい)も入っている。建設の騒音やホコリ、交通渋滞など建設現場には人が不快に感じる要素が沢山ある。造花のプランターは少しでもそれを緩和しようとする策なのだろうか。それにしても浅知恵であることに変わりはない。ガッカリした上に疲れさせられる光景だった。★画像はその再開発から外れたところにあるイタリアンのお店の壁。残念ながらまだここで食事をしたことはない。ここを通る度に足を止めて壁の絵を眺めてしまう。