人の間


自宅近くの桜並木をノコを連れて散歩した。途中見ず知らずのご婦人に声をかけられ少しの間立ち話。彼女の手には
どこかで摘んできたイタドリがあった。炒めたり、天ぷらにして食べるそうだ。彼女は以前は山登りが趣味で色々な山に出かけたと言う。犬を連れて歩くとよくこういったことがある。ただ歩いているだけならばまず人から声をかけられることはない。犬は未知の人と人を確実に繋ぐ力がある。どんな聖人君子でも犬なしではこうはいかない。犬は人と人の間にある警戒心や遠慮などの壁を無条件に取っ払う。(犬嫌いの人には当てはまらないが)人の間と書いて人間だが、間に在るのは犬なのかもしれない。