俺の稼ぎで・・・・・・

いったい我が国ではどのくらいの世帯が所謂お金持ちなのだろうか。少なくとも僕自身はそっちの部類には入っていない。30日の衆議院選では各党が聞こえのいいマニフェストを出している。与党は野党に対し無責任なバラマキと批判している。今まで政府はなんだかんだと理由をつけては恐ろしい数の税金を作り、それを国民に課してきた。国民は「お上がウソはつかないだろう」という単純な思考でそれに渋々ではあるが従ってきた。また国は民が従わざるを得ないような上手な課税システム作りもしてきた。文句も言えず、逃れることも出来ないようなシステム。江戸時代には朝おとっつあんが道具箱を担いで仕事に行き、夕方お金を持って家に帰って来る。その稼いだお金をおっかぁに渡すという生活だった。稼ぐお金は僅かなもの。おっかぁは宿六の稼ぎに文句を言う。すると「おれの稼いだ金で生活できねぇってのか!」と啖呵を切る。おとっつぁんが額に汗し一生懸命に働いているのも事実。おっかぁが上手にやりくりしても暮らしが苦しいのも事実。家庭という小さい単位では収入も支出もお互いに把握出来る。だが国民と国では本当のところがどうも分らない。以前にもこのブログに書いたが僕はお上の出してくる税収だの予算だのにひどく懐疑的なのだ。話を単純化しておとっつぁん=国民、おっかぁ=国と置き換えたらどうなるか。国民が国に対して「俺の稼ぎで生活出来ねぇってのか!そらぁ、お前のやりくりが下手だからだ!」と啖呵を切ってみるのだ。一度やってみたいものである。