フジGA645Wi

以前このブログでカメラの整理を始めると書いた。書いた当初はそれなりに整理は進んでいたのだがここのところ足踏み状態が続いている。中版からコンパクト、デジタルを含めてまだ手元に40台からのカメラがある。1月に1台づつ使うとしても1周するのに40ヶ月かかる計算になる。道具は使わないで死蔵させておくとコンディションが悪くなるので暇をみてはいじってはいるのだがそれでも機種によっては使い方が分らなくなったりする。その度に説明書を引っ張り出しては確認してみる。使用方法が分らなくなるのは決まってフィルム・カメラである。それも多機能にしたためにダイヤルやらボタンなど1箇所1機能にしていない機種が分らなくなりやすい。先日はニコンの35Tiを使っていてストロボの発光のさせ方が分らなくなった。このカメラはストロボがオートで発光するのがスタンダードな仕様になっている。いちいち発光禁止にして撮るのが面倒なのでカスタムで発光禁止にしておいた。そしていざストロボを使おうとしたら発光しない。撮影モードをプログラムにしても変わらない。発光させたい場合はレンズの左側にあるストロボのボタンを押しながらシャッターを切らなければならない。ところがこのボタンの出来が悪くかなり強く押さなけらばならない。これがいやで28Tiのようにスライド式にニコンで改造してもらった方も多いらしい。残念ながら今ではニコンでこのサービスはしていないので不自由を感じながらもこのまま使うしかない。明日上がってくるネガは35Tiで撮ったものなのだがはたしてどうなることやら・・・。メーカーが多機能路線をひた走るのは何もカメラに限ったことではない。だがユーザー側は使いこなせない機能の代償に複雑な設定に振り回されてしまう。購入する時にはあれも出来る、これも出来るというのはそれなりに商品を魅力的に見せるのは事実ではあるが・・・。さて、使い方を忘れてしまう話に戻る。フジフィルムの中版カメラで645Wiがある。レンジ・ファインダーの中判カメラでレンズは定評のあるフジノンレンズ。35mm版換算で28mmくらいの画角を持つ。このカメラで先日の宿谷の滝を狙った。120のブローニー・フィルムで18枚撮る事ができる。撮り終わってフィルムを出してカメラをしまう時に気が付いた。レンズにキャップがついたままである。レンジ・ファインダーカメラはこういった初歩的なミスがある。さんざん多機能故に使い方を忘れてしまうだのとカメラ・メーカーに文句を言ったのだが、実は僕自身かなりヤキがまわっているようだ。このまま帰るのも癪に障るので現場を離れて飯能市写真屋さんまでブローニー・フィルムを買いに走った。今度はフィルムを装填する前にレンズ・キャップを外したのは言うまでもない。