IDMA

解散から投票までの長い選挙戦も今日で終わり。いよいよ明日国民の審判が下ることになる。今回の選挙戦で気になったのは自民党のキャッチ・フレーズである。責任力という言葉を使っていたが安倍、福田と途中降板した政党が責任力というのは仰天だが時間が経ってみるとその厚顔さに天晴れという気にもなってくる。民主党政権交代は分りやすいがあまりに単刀直入すぎて奥行も広がりもない。公明は自民と同じく現行不一致だし、共産党はキャッチとしては論外のセンス。ところでキャッチ・コピーの原則としてIDMA(アイドマ)がある。Iはインタレスト(興味)Dはデザイヤー(欲望)Mはメモリー(記憶)Iはアクション(行動)の頭をとったものである。興味を持たせ、欲望を駆り立て、記憶させ、購買に走らせるというものだ。商品セールスのキャッチと選挙のキャッチでは扱う内容が違うが
国民に興味を持たせ、支持してもらい、記憶させ実際に投票所まで行かせるという流れは商品セールスと同じだ。この選挙戦で各党は十分このIDMAを活用出来たのだろうか。尤も商品も選挙もセールスの技術だけでなく商品(政治の)内容が良くなければどうにもならないのは言うまでもない。