実りの秋

本当の話かどうかはわからないが麺類を好む人は幼児性が抜けていないという話を聞いたことがある。パンやご飯の食べ方と違い麺類は啜る、吸うに似た食べ方になるがこれがその根拠らしい。タバコをやめられないという人も幼児期の離乳がうまくいかなかった場合に多いという。幼児期に何があったかは知らないが僕はタバコを呑み、麺類も好物だ。特にうどんやそばが好きでこれからは新うどんや新そぼの季節になるのでわくわくしている。田舎モノなので品の良いうどんやそばは好まない。地粉をつかった黒っぽい、こしのあるうどんがいい。そばも白っぽい更科よりも黒くそば粉の香がきついようなものを好む。つまり好きではあるが通ではない。だから麺を汁に少しつけてあとは啜って喉越しを〜などという食べ方はしない。汁にはどっちゃりくぐらせて食べる。普通のつけ汁もいいが摺ったクルミなどが入っているのも秋らしくていい。今年は特に東北地方の日照不足が心配されるが実りの秋と言えるような収穫を期待している。