市長選 3 〜不可解な自民党地方支部〜

市長選についてはこれまで2度書いてきた。前回、前々回と地名や人名についてはAだのBだのとまどろっこしい表し方をしていたが今回はこれを改める。自分自身頭の回転がすこぶる悪く、意味のない記号だとどれが何を指すかこんがらがってしまうし、敢えて伏せることでもないだろうという判断からだ。話が重複する部分もあるが勘弁して頂きたい。今月の17日に埼玉県ふじみ野市の市長選が公示される。投票は25日である。この選挙に早くから立候補を表明していたのは当時同市市議会議員の高畑氏(当時は自民党)である。彼は現職市長に対し「多選」「プール事故の責任」の批判を展開している。多選については現職市長が旧大井町町長時代から起算してのものであり、ふじみ野市の市長としてはまだ1期目である。プール事故については先にも書いたが人の生き死にを政局にする行為は許せないと書いた。だが今日も彼を支援する「賢い有権者の会」の街宣車は前記2項目の大合唱をしていた。心情的には不愉快極まりないが彼の選挙戦略なのだから仕方がない。今日問題にしたいのは副題にある「不可解な自民党地方支部」についてである。高畑氏は8月31日の衆議院選挙が終わってすぐに自民党を離党した。そして無所属で今回の市長選に立候補することになる。先の衆院選自民党は歴史的な大敗を期した。本人にも言い分はあるのかもしれないが、泥船(負けた自民党)からさっさと逃げ出した格好である。政治家だから主義主張が変わって離党するという事はあるだろうし、理解も出来る。だが彼の場合は決してそうではない。何故なら自民党上福岡支部に推薦の要請ないし支持の取り付けを願い出ているからだ。彼にしてみれば票になるならば何でもありなのかもしれないが、傍から見るといかにも整合性に欠ける行為である。だが、もっと不可解なのはそれを推薦しようとした支部である。惨敗した自民党を一人離れ既に党籍のない者に対して何ゆえ応援するのだろうか。現職市長の応援には民主党がまわっている。共産党からも候補者を出している。自民党から独自候補を擁立することが出来ないのならば今回の選挙は相乗りするか静観するしかないのだろう。だが、支部は辞めた人間を担ぎ上げようとしている。筋から言えば駄目元でも候補者を擁立すべきだろう。こういう言い方は失礼だが、現に共産党は常にそうしているではないか。政治の世界は魑魅魍魎が跋扈し奇々怪々。素人の僕などにはまるで理解不能なのである。