SONY NEX-5

ここのところ結構な時間をかけて悩んでゐる事がある。ソニーのミラーレスデジタル一眼、NEX-5を購入すべきか否かについてである。メーカーさんには申し訳ないが純正のレンズで使ふためではなく、手持ちのLマウントレンズで遊ばうといふ魂胆である。今までもこれらのオールド・レンズを活かすカメラはエプソンのRD-1やオリンパスのEP-1などがあつた。エプソンは欲しかつたのだがいかんせん値段が高く手が出ず、EP-1では50mmレンズが100mmになつてしまふので実用性に欠ける。35mmのズマロンでも70mmの中望遠になるので狭すぎる。だがこのNEX-5であればズマロンが52mm見当になるので標準として実用領域だ。そこで値段もそこそこなNEX-5はどんなものだらうと物欲がむくむくと湧き出て来たのである。近所のキタムラで実機を手に取りMFでの使い勝手を検証してみたのだが幾つか不満な点があつた。MFでフオーカスを行つたり来たりさせながら拡大ライブ・ビユーでピントの山を掴んでいく。気になるのはこの時、一定時間で拡大された画像が全体画像に戻つてしまふ事である。設定画面で時間を無制限に出来ないものだらうかと試してみたのだがそのやうな設定は出来ないやうである。時間無制限の項目を付けてワン・ボタンで全体画像に戻る方式にした方が良かつたのではないかと思ふ。次にシヤツター・ボタンの位置である。ボデイ軍艦部に配されたシヤツターは通常のカメラと同様である。このカメラの場合、このシヤツターとは別にハツセルの様にボデイ前面にあつても面白かつたのではないかと思ふのだ。ウエスト・レベルで写真を撮るには前面にあつた方が安定するのではないか。もつとも可能な限り薄く、小さくとボデイを切り詰めてあるのでそんな機能を盛り込むには無理があるのだらう。だが、ニコンキヤノンには出来ないそんな個性的なカメラがあつたら楽しいだらうと思ふ。NEX-5を買ふか否か。まだ悩みは続きさうである。