ピスト その2

晴れの日が続いたので自転車に乗つた。少しでもピストに慣れるためである。最初(とは言つてもまだまだ最初の域を出ないのだが)の頃はトウー・クリツプに左足を入れるのにも苦労したものだが、大分慣れてきて今ではそれほどまごつかないやうになつた。ある程度速度があつてもペダルを漕ぎながら曲がることにも違和感がなくなり、何だかいい感じである。今までの自転車ではペダルを踏み下ろす、後ろに引くといつた感覚だつたが、ピストでは股関節の回転で漕ぐといふ感覚である。これが実にいい感触なのだ。路面をすべっていくとでも表現したらいいのだらうか。果たしてこの乗り方が正解なのかどうかはよく分からないのだが、とにかく自転車の楽しさ、気持ち良さはフリーギアの比ではない。これは今まで以上にはまりさうな予感である。