南天の木

自宅の丑寅の方角に南天の木を植へてある。今の家に住むやうになつてからすぐに植へたものである。早い物で10年を過ぎた。南天はその名から難を転ずると言はれ、鬼門に植樹すると鬼(災厄)の進入を防ぐことになるらしい。僕はオカルトだのスピリチユアルだのには興味が無いのだが、何故かこれだけは世に習つた。裏鬼門には清明神社で買つたお清め済みの白砂を撒く徹底ぶりである。この南天が育ちに育つて今や2メートルを越す高さになつた。狭く、日当たりの良くない場所にありながらこの成長ぶりには驚くばかりである。枝も広がり、隣家の敷地を侵犯してゐた。苦情が出る前に枝卸をして鬼門はすつきりとした。ご利益はなくとも災厄を防いでくれればと思ふのだが・・・。