脅し文句

弁護士といふのは僕の嫌ひな職業の一つである。この弁護士を束ねてゐるのが弁護士会である。各都道府県に弁護士会があり、強力な権限を持つてゐる。弁護士になるには自分が営業をする予定の都道府県の弁護士会から許可を貰はなければならない。貰へなければ開業出来ないのだ。その他にも弁護士の悪さを裁くのもここが力を持つてをり、懲戒などの処分を決定権がある。どうせ仲間内だからさぞかし甘い裁定をするのかと思ふとさうでもない。完璧ではないのだらうが、それなりに機能はしてさうである。依頼した弁護士が不適当なことをしたら弁護士会懲戒請求をするのが効果がある。さて、医者には医師会といふ機関がある。これも各都道府県にある。総元締めは日本医師会である。この機関は弁護士会とは違ひ、仲間内に滅法甘い。だから医者から不当な扱いを受けたり、納得できない診療をされたからといつて医師会に相談したり、苦情を言つても期待する対応はしてくれない。ではこんな時はどうしたらいいのだらうか。一番効き目があるのは該当する都道府県の県庁ににある保険局に通報することである。例へば東京であれば『東京都福祉保険局 医療政策課、医療安全係』に苦情を申し立てるのがいい。もし医者とトラブルがあつたら口に出すといい。