半径20キロ

原子力による発電をやめて火力発電にするとコストが高くなり電気料金が標準家庭で月額1000円近く上がるさうだ。個人レベルでも値上げは歓迎出来ない話ではあるが、これが電力を大量に必要とする企業となるともつと深刻な話になる。海外移転をほのめかすやうな企業トツプのアナウンスもちらほらと出てきた。都知事の息子に言はせると今回の事故で国民はヒステリーになつてゐるらしい。反原発か推進かといつた単純な話ではない、と続けてはゐるものの彼は推進派なのだらう。超党派からなる原発推進派を見渡すと与野党の大物の面々がズラリと並ぶ。あちらを立てればこちらが立たず、こちらを立てれば、あちらが立たず。確かに単純なことではないかも知れない。だが、単純に考へられなくもない。自分の住む半径20キロ以内に原発があつてもいいのか、嫌なのか。この命題で判断すれば単純明快ではないか。