トータル・リコール/プロメテウス

週末の金曜、土曜日で二本の映画を観た。トータル・リコールとプロメテウス。どちらもSF映画になる。トータル・リコールは以前シユワルツネツガー主演で作られてゐるが、今回はそれのリメイクになる。舞台ととなる未来都市の映像を見て「お?この絵は名作プレード・ランナーみたいだな」と感じた。現在から完全に切り離された未来ではなく、現在から未来に繋がるものを感じさせる都市、ブレード〜と同じく無国籍を感じさせる設定になつてゐる。ストーリーについては
色々なところで喋られてゐるので割愛。主人公がレジスタンスと戦ふその理由について端折つてゐるかな、と感じさせる点と敵であるコーヘイゲンがやたらと強すぎるところ。スピード感のある映像の連続なのでストーリーそつちのけで引き込まれてしまふのだが、観終はる頃にはそんな不満が残る。主人公が夢を買ひに行つたリコール社(RECALL)のスペルが最後にはリコール(REKALL)に変はつてゐるのは結局全て夢だつたといふ事の暗示なのか。原作はフイリツプ・k・デイツク。 プロメテウスは「人類の起源」だのを前面に扱つた壮大なSF抒情詩かと思ひきや何のことはない、エイリアンの話である。題名を変へただけで実はエイリアンのエピソード1のやうなもの。実際、リドリー・スコツト監督はエイリアン2だつたかを撮つてゐる。2001年宇宙の旅的なものを期待して観ると落胆する。主観ではあるが、ストーリーはもとより、主人公の女性がいけない。まるで華を感じさせない。わざわざ先行ロードシヨーを観に行くまでもなかつたといふのが正直な感想である。