伊豆ヶ岳は人気の山だ。西武線の正丸駅には朝早くからハイカー達が集まる。
様々なところで紹介されてゐるので今更とは思ふのだが、せつかく登つてきたのでお話ししたい。 正丸駅を背にして右に眩暈を起こしさうな下りの急階段がある。これを降りて突き当たりを右へ。道なりにだらだらと舗装された川沿ひの道を行く。途中川の中に物凄く大きな蛙に似た石がある。僕は勝手に蛙岩と名付けた。更に先、約1，5キロの辺りで左手に馬頭尊がある。ここが登山口の入り口になる。道標もあるので分かりやすい。登山口に入つて間もなく右に登る道とそのまま真直ぐに行く道に分かれる。右は正丸峠方面。伊豆ヶ岳に行くには直進する。コースは沢沿ひの道で川音を聞きながら歩くことになる。木の根や小石の道をひたすら登る。やがて道は川から離れ樹幹を歩く。途中で二股に分かれる道があつたのだが、僕はこれに気付かずイノシシの如く直進する。すると見るからに難儀さうな場所に出る。ロープが張られてゐる。ここではトレツキング・ポールを仕舞つた方が無難。滑落に気を使ひながら登りきると尾根道に出た。そのまま進むと男坂と女坂の分岐に出る。男坂にはロープで立ち入り禁止になつてゐる。
これを素直に立ち入り禁止と考へるか、それとも自己責任でと受け取るのかは各人によるのだが、僕はびびりなので素直に女坂を選択。ところがこの女坂でも途中崩落があつたらしく迂回路を進むことになる。簡単な岩場をやつつけて大きな桜の樹がある広場に到着してすぐ横が山頂。木の枝が少し邪魔するもののほぼ360度のパノラマが望める。画像は挑戦しなかつた男坂の大岩の上から。冷たい風がびゆうびゆう吹きすさぶ中で撮つたもの。
