去年の秋から冬眠してゐた我が家のクワガタ君達のその後です。
先週の初めに先ず一匹が起き出し、週末には三匹が目を覚ましました。
冬眠中は週に一度霧吹きで土に適度な（クワガタにとつて最適湿度が分からないので実は適度ではなくテキトウが正しい）潤ひを与へてきました。努力の甲斐あつて数匹が春の訪れと共に覚醒しました。この目覚めたクワガタを見ると「人間なんてなんぼのもんぢやい」と感じました。夏が終はり餌も乏しくなり寒くなつてくると彼らは慌てず騒がず「春になつたらきつと素敵なことがあるよ。それまで寝て過ごさう」といふこの割切り方には頭が下がるし、憧れます。それに比べて人間は夏物から秋冬物へ衣替への準備をし、嵩む暖房費に頭を悩ませと不自由なものだといふ気がしてなりません。
