勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし


プロ野球オールスター戦前の巨人との三連戦。贔屓のヤクルト・スワローズは初戦を大勝したものの終わつてみれば一勝二敗の負け越し。二戦目の負け方はかつてヤクルトを率いた野村克也氏の言葉を思ひ出させた。
【勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし】
先発の石山は八回三分の一までは完投ペース。今季の自身の最長投球イニングは六回までだつたので未知の領域ではあつた。先頭バツターを打ち取つた後の死球。ここから崩れてしまつたのだが、問題はこのイニングではない。それ以前に石山は二度の送りバントを失敗してチヤンスを潰してしまつた。特に二度目にはバツトに当てたものの結果は最悪の併殺。三振してくれた方がましだつた。
そこで前述の野村氏の言葉である。
勝つ時はいくつかミスをしても不思議と勝てたりすることがある。
負けるときはやるべきことをきつちりやらなければ負ける。
力のあるチームと低迷、低速道路をひた走るチームとではこんな場面で差が出る。
石山はまだ若く、これからの成長を期待するものの、このゲームは勝てなかつたのではなく、自らの失策により負けたのだと自覚して欲しい。投手であつても打席に立つたならば打者である。最低限の仕事はしなければならない。

※画像は自宅車庫で涼む地域猫。毎日牛乳を飲みに訪れます。