Mother

古賀衆議院議員が今の参院での民主党のあり方に対して講演会で「テロである」と発言した。
彼は政治のプロだからまさか本気で言っているとは到底思えないのだが、ジョークとしても悪趣味である。全ての人が賛同出来る政治は理想だが現実はそうはいかない。第一に最大公約数の幸福を追求し、そこから漏れる人々には可能な限りのネットを張るしかないだろう。選挙により自民党は多くの賛同者を得て政権を握っている。民主主義だから当然のことである。自公連立により衆議院では過半数を占め、数に物を言わせて何度も強硬採決を繰り返してきた。参議院ではその自公のやり方に対して有権者がNOを叩き付けたということを忘れていないだろうか? テロは決していいことではない。然しテロは意味もなく発生するわけではない。悪政の元、届かない声、我慢のならない鬱憤、出口の無い怒り、未来に対する絶望・・・こういったものがドロドロに絡み合いテロという形で爆発するのだ。だとしたらテロの根絶には少なくとも有権者の声を聞く耳、我慢の出来る小さな不満、怒りの捌け口、未来に対する小さな期待、こういった政治をすべきである。テロは悪である。然しテロを生む社会はテロの母である。