民と詐欺師とその仲間

今日の午後にも衆議院本会議で暫定税率撤廃の法案が可決されるらしい。原油高に加えてこの税金が復活すればレギュラー価格は1リットル当たり160円以上になりそうだ。最近の自民党政治は破れかぶれと言うかなりふり構わずな姿が見て取れる。以前一般商品が外税だった時、いかに税金(消費税)の負担を見えにくくするかに心血を注いで内税方式にするという、涙ぐましいまでの誤魔化しをしていた頃に比べると今の姿勢は「文句があるならかかってこい」的な開き直りである。あれだけ道路特定財源の無駄遣いを追求されたのだから、一切の無駄を削り暫定税率は存続するが税率は下げるくらいの修正案があってしかるべきだと思うのだが与党からも野党からもそのような声はない。外国に倣って環境税としての位置づけなどと問題をすりかえる答弁にはあきれ果てる。地方の首長もこぞって暫定税率の復活を所望している。まるで物乞いのようである。「国のやり方が悪いから地方に還元すべき財源が滞るのだ」と糾す政治家は一人もいない。未来の子供達にツケを払わせないようにとの美名の下、とりあえず(暫定)と偽り国民から寸借詐欺をし、奪った金の中から子飼いの者(首長)に分け前を与える。めでたし、めでたし・・・。