退職金自主返納問題

最近特に気になることがある。事件や問題が発覚した場合の責任の追求の仕方や負わせ方がどうもおかしな方向へと向かっているような気がする。例えば昨日もここで話題にした田母神氏の件もそうだ。退職金の自主返納を促しているらしいが、本人には全くその気が無いようだ。それはそれでいい。個人が長年働いてきた成果である退職金だ。しかし自主返納などといういい加減な方法で事態の収束をしようとする政府の姿勢は如何なものだろうか。退職金お召し上げの法的根拠がないならばせめて・・・ということなのだろうが、いかにも大衆迎合的だし、何よりも個人の問題で済ませたいという魂胆が見え見えだ。おエライさんのトカゲの尻尾切りは昔からだが、最近ではマスコミも尻馬に乗って個人の攻撃ばかりをしていないだろうか。一人の鬼っこを仕立て上げることに躍起になってばかりいないか。結果、全体像を批判の目から逸らす役割を担っているような気がしてならない。