本「書き下ろし歌謡曲」「役者 その世界」

年末の気忙しい中、この週末に電車に乗る機会があった。僕にとってありがたいことである。普段の移動は自転車か車、徒歩。どれも移動しながら本を読むことは不可能。だが、電車ならば読める。忙しければ忙しいほどこの何でもないことが無性に嬉しく、また気分転換になる。読了したのは阿久悠著「書き下ろし歌謡曲」(岩波新書:定価\630+税)誰かのための作詞ではなく、氏が心赴くままに100編の詩を書いたもの。[迷い猫と迷い女を同時に拾って][灰色の空の下バラ色の人生][シャンペンには早過ぎる]などが僕のお気に入り。感銘ついでに阿久悠トリビュートというCDも聴く。いいタイミングでテレビでは歳末の特番「あなたが聴きたい歌の4時間スペシャル」があった。この中で阿久悠のコーナーがありジュリーの「時に過ぎ行くままに」を堪能した。次に「役者 その世界」(永六輔著)を読み始めた。やはり本はいい。本は僕の避難場所であり、休憩所である。