捨てカブトムシ

昨日のブログで虫用マツトを穿り返して♀の安否確認をしたい衝動を押さへ〜と書いたが、やはり気になつて帰宅後に確認してみた。洒落ではないが、虫の知らせとでも言ふのだらうか。
♀はマツトの中で死んでしまつてゐた。他の♂共は全員元気。やつと見つけた♀だつたのに残念。僕が採集しに行く林だけなのか、それとも見つけ方が駄目なのか、とにかくカブトムシばかりでクワガタが少ない。子供の頃はカブトムシよりもクワガタの方が数が多かつた記憶がある。ノコギリクワガタなんてゴロゴロしてをり、たいして有難くもなかつた。ところが今は逆である。何故にカブトムシばかりなのか。その原因になり得るのかだうか疑問だが、カブトムシは人の手によつて林に捨てられてゐるらしい。夏休み前頃からホーム・センターなどで売られ始めるカブトムシが飽きてしまつたり、飼ひ切れないなどの理由から山や林に放されると聞いた。確かに僕が行く林にも虫用ゼリーのカツプと共にカブトムシの屍骸が散見される。捨てカブトは本当にあるやうだ。だとするとどんどん自然が失われつつある中、僕の通ふ林はそこそこあるがままの林の姿を保つてゐると感じてゐたのは間違ひなのかも知れない。山や林はそれほどまでに痩せてしまつたのか。うぢやうぢやカブトムシは見かけるが土着のものでなくて売られたもの、捨てられたものだとしたら複雑な気分になる。