なぜ?

以前自宅の駐車場に野鳥の子供が落ちていたことがありました。どうやら飛行訓練の途中で
親とはぐれてしまったらしい様子でした。飛ぶことは出来るのですが、すぐに着地してしまい金切り声をあげて親に自分の居場所を教えているように見えました。野鳥の子供が拾った場合なるべく拾った場所の近くにおいて親が迎えにくるのを見守るのが一番いい方法です。
親が迎えに来る前に猫に食べられたりすることもありますが、それは仕方の無いことです。
親切心から家に持ったりしてはいけません。親が迎えに来なくなります。さて話を戻します。私はその拾った小鳥を自宅前の公園の木に作りつけた鳥の巣箱に入れてあげました。
新聞紙を細かくちぎって藁のかわりにしてその中に小鳥をおきました。朝になれば親鳥が見つけに来るのを期待しました。翌朝親鳥は向かえにきてくて小鳥は無事親元に戻りました。
私が作った巣箱はそれ以来公園の木に作りつけられたままで他の鳥が巣箱として利用した様子はありません。今朝巣箱が何者かによって壊されているのを発見しました。藁の代わりの敷かれていた細かくちぎった新聞紙は散乱し、巣箱は屋根がもぎ取られ木の枝から外されていました。前述のように巣箱が鳥に利用されてはいなかったのがせめてもの救いです。初めて作った巣箱でそこそこいい出来栄えだったのですが、鳥が利用してくれなかったのは巣箱の出来よりもこの公園が安全でないことを鳥が知っていたからなのかもしれません。親が子供を遊ばせたり、恋人がデートしたり、老人が散歩にきたりする公園でこのような暴挙が行われるのは悲しいことです。情けなくて人間であることが嫌になってきます。