ジェネリック

先週からひいている風邪がまだ治らない。普段から規則正しい睡眠と食事、運動(自転車)を適度に課している生活をしているので体力には自信があったのだが、今回の風邪は強力でしつこい。いくぶん楽にはなったもののちょっとした油断でまたまたぶり返されては堪らないし、感染力も大なのでマスク、うがい、手洗いを小まめにやっている。そして医者から処方された薬を欠かさず飲んでいる。持病の薬が朝は4種類、昼1種類、夜2種類、それに加えて風邪の総合感冒薬、咳止め、抗生物質を日に3度。これからもっと歳をとって食も細くなれば薬だけで腹一杯になるんじゃないだろうか?と思う。ところでこの薬だが、今テレビなどで宣伝しているジェネリック薬について医者から丁寧に教えてもらった。ジェネリックとは特許権の切れた薬で、その分薬価が安い。長い間使用されてきているのでデータが豊富。いくら安い薬でも副作用が強かったり、効き目が良くなければ淘汰されてしまうので薬効、副作用、価格をトータルに考えると高い新薬を使うよりもお得ということになる。政府も医療費の引き下げに躍起になっている今日、ジェネリックを使うよう推奨しているとのこと。細かいことは分からないが、ジェネリックを進んで使う医療機関に対してご褒美を出すそうである。だが、安いジェネリックばかりを使われたら製薬会社はたまらない。そこで営業マン達はお医者様に高い薬を使ってもらえるようにゴルフの接待などをしてご機嫌をとるらしい。特に大きな病院の雇われ医師は、経営者ではないのでご褒美のあるなしなんて気にすることがないから落としやすいらしい。今まで僕はてっきり病院や医院も薬で儲かっているのかとばかり思っていた。そう率直に話すと「薬を出して病院が儲かるならば院内処方を続けていたよ。儲からなくて経費がかかるから院内に薬局を置かなくなったんだ」と教えてくれた。なるほど最近は多くの病院内に薬局はなく、その代わりすぐ隣に薬局だけあったりするのをよく目にする。門外漢の僕は感心することしきり。診療をしながらこんな話までしてくれる医者は信用していいなと思っている。