市長選 1

B県D市の市長選が今月行われる。投票日は25日である。今日はこの市長選に立候補を表明している現職市会議員のAについて考えてみたい。僕がこの男の立候補を知ったのは確か8月初旬の毎日新聞朝刊の地方版だった。この中でAは「現職市長はプール事故の責任を果たしていない。また多選の弊害」などをアピールしていた。D市とE町は4年前に市町村合併した経緯がある。合併に伴いE町からは現職市長が出馬し、D市からは当時の市長が立候補した。その結果、E市の町長であった今のD市の現職市長が勝利して現在に至っている。そして新生D市が誕生したわけだが、その後この市に不幸な事故が起こった。市営プールで小学生の女児が排水溝に吸い込まれて亡くなるという事故である。事件の経緯などについて僕は語るつもりはない。現在も裁判係争中であるし、子供を失った関係者の方達の思いを考えると他人が土足で入り込むようなことはしたくないからだ。ただどうしても許せないことがある。以前にもこのブログで書いたことがあるが、世の中で一番嫌いなのが正義を振りかざして自らに利益を誘導する輩やその行為である。今回取り上げるAの行為がまさにそれである。人の死を利用して対抗馬である現職市長にネガティブ・キャンペーンをするやり口が気に入らない。ましてやこの男にはそういった事を口にする資格がない。僕が見聞きした結果ではAは私人としても議員としても被害者の弔問に行った形跡がない。D市の議員達は私人として参列した人はいたがその中にAは入っていない。だが僕はこれには驚かなかった。予め想定していた事だからだ。実は僕はAが市議会議員に立候補する際、選挙対策をした人(故人)の親御さんと親交がある。その親子はAを市会議員にするために相当尽力し、Aは当選を果たした。その後、息子さんが急死してしまい商売である食品の製造販売をやめることになるのだがAは葬儀には出席したものの一周忌にも来なかった。一時が万事こういった不義理をする男である。後援している人の入院の知らせを聞いても見舞いになどは一度も行かない男である。そんな輩がプール事故の責任云々と正義派ぶって街宣をしているのを見聞きすると胸が悪くなってくる。彼の言葉は限りなく軽く、見え透いたものだ。事実、批判ばかりで責任のとり方について彼は一切具体的な方策などは喋っていない。立候補するのは自由だが汚いやり方は即刻止めて正々堂々と政策で戦って頂きたい。